レストランへ

さてこれから珍道中の始まり、始まり。

今日は無理にお願いして、県庁へ資料を貰いに同行してもらいました。

途中の交通渋滞で予定が狂ったこともあり、先にファミリーレストランへ。

車椅子を後ろから降ろそうとしていたら、Aさんから待ったが。

そう、入り口には階段が数段。スロープが無いから杖を使って歩いていくことに。でも階段を上るのはやはりちょっと辛そう。そしてたいがい入り口の床はタイルに。これが雨降りの時など危ないのだそうで、杖が滑って転んで顎や顔を打つこともあるそうです。特にAさんの場合は杖の腕の部分に改造をしてあってとっさに腕が抜けないので何度も痛い思いをしているそうです。

最近はスロープを用意しているレストランも増えていますが、自動扉でないと車椅子の場合は扉を押したり引いたりドアの前で立ち往生する事もしばしば。何故かガラスのドアは重いんですよね。我々でも「ヨイショ」と開けるのに車椅子や杖を使っていると簡単に身をかわして器用に滑り込むことも出来ないのだから困ったものです。

クラッチを使っていると扉を開けるのも一苦労 クラッチを使っていると扉を開けるのも一苦労

さて席について感じたのは杖の置き場所。Aさんにとって自分の足なのだから遠くに置いておくことなど出来ないのだろうし、かといって壁際でもなければ立てかけておくこともできない。結局、杖さんにもあいているお席におかけいただく事になるのだが、話に夢中になってくると足でけ飛ばしてしまったり、なんとも収まりが悪い。

机のしたからフックが出てくれるようになっていれば机の脇に立てかけておけるのに? うん、なにも障害者だけではなく高齢化社会になってくるのだからこれは実用新案でも出しておけば売れるかな?と考えられるようになったのはAさんのおかげか?

Aさんのお喋りはとどまるところを知らないから、県庁へたどり着く時間も気になるし、話の腰を折っていざ出発。レストランの上り階段だったところが今度は下り階段に。本当に雨で濡れていたのなら怖いだろうなと思いつつ、手を貸すことも、手を貸そうか?と声をかけるタイミングも逸してなんとなく手持ちぶたさで見ていました。

 
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