を目的としています。そのため、日本語対応は、必要最小限しか行なっておりません。 日本語対応した samba を利用するためには、コンパイルする時に、必ず、KANJI の定義を追 加してください。このオプションを指定していない場合は、日本語のファイル名を正しく扱 うことはできません。(コンパイルについては、下記 3. を参照して下さい)
smb.conf ファイルの global セクションに以下のパラメータを設定できるようにしました。 [global] .... coding system = <コード系> ここで指定されたコード系が UNIX 上のファイルシステムのファイル名のコードになります。 設定できるものは、次のようになっています。 sjis: SHIFT JIS (MS 漢字コード) euc: EUC コード hex: 7 bits の ASCII コード以外のコードを以下の形式で表す方式です。例えば、 'オフィス' という名前は、':83:49:83:74:83:42:83:58' のように、':' の後に2桁 の16進数を続ける形式になります。 ここで、':' を他の文字に変更したい場合は、hex の後ろにその文字を指定します。 例えば、@を変わりに使いたい場合は、'hex@'のように指定します。 cap: 7 bits の ASCII コード以外のコードを以下の形式で表す方式という点では hexと同様ですが、CAP (The Columbia AppleTalk Package)と互換性を持つ変換 方式となっています。hexとの違いは0x80以上のコードのみ':80'のように変換 され、その他はASCIIコードで現されます。 例えば、'オフィス'という名前は、':83I:83t:83B:83X'となります。 JIS コードについては、以下の表を参照して下さい。
指定 | 漢字開始 | 漢字終了 | カナ開始 | カナ終了 | 英数開始 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
jis7 | \E$B | \E(J | 0x0e | 0x0f | \E(J | jis 7単位符号 |
junet | \E$B | \E(J | \E(I | \E(J | \E(J | 7bits コード |
jis8 | \E$B | \E(J | -- | -- | \E(J | jis 8単位符号 |
j7bb | \E$B | \E(B | 0x0e | 0x0f | \E(B | |
j7bj | \E$B | \E(J | 0x0e | 0x0f | \E(J | jis7と同じ |
j7bh | \E$B | \E(H | 0x0e | 0x0f | \E(H | |
j7@b | \E$@ | \E(B | 0x0e | 0x0f | \E(B | |
j7@j | \E$@ | \E(J | 0x0e | 0x0f | \E(J | |
j7@h | \E$@ | \E(H | 0x0e | 0x0f | \E(H | |
j8bb | \E$B | \E(B | -- | -- | \E(B | |
j8bj | \E$B | \E(J | -- | -- | \E(J | jis8と同じ |
j8bh | \E$B | \E(H | -- | -- | \E(H | |
j8@b | \E@@ | \E(B | -- | -- | \E(B | |
j8@j | \E$@ | \E(J | -- | -- | \E(J | |
j8@h | \E$@ | \E(H | -- | -- | \E(H | |
jubb | \E$B | \E(B | \E(I | \E(B | \E(B | |
jubj | \E$B | \E(J | \E(I | \E(J | \E(J | junetと同じ |
jubh | \E$B | \E(H | \E(I | \E(H | \E(H | |
ju@b | \E$@ | \E(B | \E(I | \E(B | \E(B | |
ju@j | \E$@ | \E(J | \E(I | \E(J | \E(J | |
ju@h | \E$@ | \E(H | \E(I | \E(H | \E(H |
いずれの場合も、すでに存在している名前に対しては、漢字の開始終了シーケンスは、以下のものを認識します。
漢字の始まり: \E$B か \E$@ 漢字の終り: \E(J か \E(B か \E(H
クライアントプログラムでも、漢字や仮名を含んだファイルを扱えるように、次のオプションを追加しました。 -t <ターミナルコード系> ここで、<ターミナルコード系>に指定できるものは、上の<コード系>と同じものです。
尚、オプション中の \ や " も忘れずに指定して下さい。
レポートされる場合、利用されている環境(UNIX 及び PC 側のOSなど)とできましたら設定ファ イルやログなどを添付して頂けると幸いです。
コード変換は以下の方々が作られたプログラムを利用しています。 hex 形式 大木@大塚・筑波 <ohki@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp>氏 cap 形式 疋田 道郎 (michiro@po.iijnet.or.jp)(michiro@dms.toppan.co.jp)氏 その他、たくさんの方々からいろいろと御教示いただきありがとうございました。今後ともよ ろしくお願い致します。 1994年10月28日 第1版 1995年 8月16日 第2版 1995年11月24日 第3版 1996年 5月13日 第4版 藤田 崇 fujita@ainix.isac.co.jp